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井上電子とは

創業者写真
「省力」・「安全」・「CAD」
創業者の井上浩は名古屋大学理学部物理学科を卒業後、井上電機製作所、日本電子測器株式会社勤務を経て、昭和37年(1962年)に井上電子を創業しました。井上は昭和42年に電気技術士の資格を取得し、オートメーション装置や電子応用機器の開発に力を注ぎ、「省力」・「安全」・「CAD」という3つの事業を行ってきました。

事業内容

省力部門(制御盤)

省力部門(制御盤)
「制御盤」とは、接続されているさまざまな機械や生産ラインに電気を供給し、自動で制御・操作するための各種電気機器を収めた箱のことです。一般的に、制御盤の前面にはメーターやスイッチ、タッチパネルが取り付けられており、機械や生産ラインの動きをボタン操作できます。
制御盤は、オートメーション化(自動化)が進められている工場などで特に多く使用されています。制御盤を使用してさまざまな作業をオートメーション化することで、人件費をかけずに生産でき、危険な作業を行う機械に近づかずに作業を進められます。

また、制御盤は工場以外にも、信号機、ビル・マンションなどの建物でエレベーターの階数ボタン、空調、非常電源設備などにも使用されており、当社の制御盤はバイオマス発電の燃料供給装置にも使われています。

安全器部門(生産終了)

当社はプレス産業界向けに、安全器という装置の製作・販売を行ってきました。高度経済成長期に繁栄していたプレス産業界では、家族経営などの小規模な町工場が主流でしたが、プレスに挟まれて指を何本か失っている方が数多く見受けられました。そのような状況を改善するため、当時、国によって安全規制が設けられることになりました。

規制当初は、上下運動するプレスに紐を付け、その紐を作業者の腕に巻き、プレスが下降すると作業者の腕が紐に引っぱられて手が引かれる、というような機械的な仕組みで対応していたそうです。この時、技術士の資格を取得していた創業者が、電気的に安全を確保する仕組みを考えてほしいと依頼され、光線式の安全装置を考案したのが、安全器部門の始まりです。この光線式光電スイッチは、現在のエリアセンサとして広く使用されています。
安全器部門(生産終了)
安全器部門(生産終了)

CAD

CAD
井上電子は、CAD(コンピュータ支援設計)ソフトが出回り始めた際、既に納められていた膨大な手書き図面をデータ化することに大きな需要があると考え、平成4年にCADセンターを立ち上げました。

最近では、CADオペレーターの人手不足や高額なCAD機器の維持費などが企業にとって課題となっており、図面の依頼が少しずつですが増加する傾向にあります。

ロボット

ロボット
井上電子は、これまでの実績と信頼を基に、将来の事業展開にも力を注いでいます。
具体的にはロボットSIerとして事業領域を拡大していきます。

この分野では、制御盤製作で培った電子制御技術、安全器で培ったリスクアセスメント、空圧機器で培ったロボットの付帯機器のノウハウを組み合わせ、今後の自動化に求められるソリューションを提供していきます。

空圧機器

井上電子は、オメガスイッチ(オートスイッチ)を開発し、特許(実公昭58-054648を取得しました。エアシリンダーのピストン動作を正確にモニタリングできる高性能スイッチで、信頼性と経済性に優れた製品として現在の「オートスイッチ」として広く知られています。焼結金属工業(現SMC)製のシリンダーを使った「オメガシリンダー」(カタログ記載①)を開発し、販売しました。

さらに、昭和46年(1971年)には、中部焼結販売株式会社を子会社として設立し、これらの優れた製品の販売を拡大しました。
井上電子は、これらの技術革新を通じて業界をリードし、企業としても大きな成長を遂げてきました。
空圧機器
空圧機器

現在の強み

井上電子は、長年にわたる製品開発の実績と技術力を背景に、制御盤製作とシーケンスCADセンターの2つの事業を柱としています。過去に開発した製品が業界で広く普及し、高い評価を得てきた経験が、現在の事業においても強みとなっています。

井上電子の強みは、オーダーメイドで制御盤を設計・製造し、顧客のニーズに合わせた自動化ソリューションを提供できる点です。過去の製品開発で培った高度な技術力と長年の経験を活かし、精密かつ信頼性の高い制御盤を提供し続けています。この技術力により、複雑な要件にも柔軟に対応し、効率的で安全な自動化システムを提案できることが強みです。

シーケンスCADセンター

CADセンターでは、設計図面の正確なトレースに加え、図面上の不備や英文の修正まで対応しています。急な依頼や人手不足にも迅速に対応できる体制が整っており、CADオペレーターによる高品質なサービスを提供しています。これも、長年にわたる経験と技術の積み重ねが支えています。

その歴史と技術が評価され、井上電子はトヨタ自動車株式会社、株式会社デンソー、株式会社アイシン、株式会社三五、アイダエンジニアリング株式会社など、国内の大手企業との豊富な取引実績を誇ります。

なぜ井上電子がロボットSIerを目指すのか?

ロボットSIer(システムインテグレーター)とは、企業や工場で使用される産業用ロボットや協働ロボットの導入、システム設計、開発、運用、保守などを行う事業者のことです。ロボットを活用して自動化・効率化を図るための統合的なソリューションを提供します。

井上電子は1970年代に「工業用ロボット」として井上式オートローダー、オートパレッター(袋詰めや段ボール箱に詰められた製品を自動的にパレットに積み込む機械)を開発・販売しており、オートメーション装置のパイオニア的存在です。

ロボットは技術の進歩と社会の変化に伴い、その必要性が高まっています。SIerは単にロボットを提供するだけでなく、実際の導入や最適化まで含めてトータルなサービスを提供します。したがってロボットSIerは、製造業の変革や自動化が進む中で、今後ますます重要な存在となっていくでしょう。井上電子はロボットSIerとして「省力と安全」に貢献します。
ロボットSIer
ロボットSIer
ロボットSIer
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